では、これから「催眠」について、お話をさせていただきますね。
催眠と聞いて、どのようなイメージを持っていらっしゃいますか?
実は、あなたは、毎日催眠を体験していらっしゃるのですよ。
びっくりしましたか?
毎晩眠りに落ちて、毎朝目覚めますよね。眠る瞬間や目覚める瞬間って、とてもリラックスして、ぼんやりとして、気持ちよくありませんか?
実は、その時の脳波は、α波、θ波になっています。ゆっくりした波形です。この脳波が催眠状態です。ということは、少なくとも毎日2回は、催眠状態になっているんですね。呼吸が深く、大きくなって、完全にリラックスして、体の力が抜けている、あの状態です。変性意識状態と言ったりもします。
習慣的に考えて行動している時も催眠状態です。一々意識しないで行動していることありますよね。歯を磨いていたり、駅まで歩いたり。そうすると、日常生活の中で一日の内に少なくとも10回以上は催眠を体験していたんですね。意識していなかっただけなんですね。だから、誰でも催眠は体験できるものなのです。
映画はお好きですか?よくご覧になりますか?
悲しい場面や怖い場面でどうなりましたか?
そうですよね。涙を流したり、鳥肌が立ったり、体に反応が表れますよね。顕在意識では、作り事だと分かっているのに、催眠状態に入ると、潜在意識が反応して、涙や鳥肌が出てしまうのですね。
催眠状態とは、顕在意識と潜在意識とを隔てているクリティカルファクターといわれる判断のフィルターがゆるんだ状態です。いつもは、顕在意識は10パーセントを占め、知性で考え思考し善悪を判断し行動する部分です。では、潜在意識は何パーセントですか?そうですね。90パーセントも占めているのですね。ここは、感性、直観、芸術的な意識であり、生まれてからの記憶が全て入っています。また、個人の記憶だけでなく、集合意識という領域があります。人と人、亡くなった人、精霊、動物、植物、鉱物ともつながっています。
何となく生き辛さを感じたことはありませんか?
自分に自信がなかったり、これをやってはいけないと思いこんだり、つい誰かに褒められるように行動してしまったり。でもそれって本当にあなた自身の考えや行動なのでしょうか?
実は、小さい時に親や先生から言われたことが、判断なく潜在意識に埋め込まれて、それが大人になってからも思考や行動のパターンの元になっているのです。
日常生活で顕在意識が約70~80パーセント、潜在意識が約20~30パーセントの意識状態ですが、催眠状態では、潜在意識が70~80パーセント、顕在意識が20~30パーセントと逆転します。しかし顕在意識も残っているので、自分で判断し、コントロールしています。ですから、この顕在意識が「自分は催眠に入っていない」と思わせるのです。催眠状態でも、危険なことが起きれば、自分で逃げる判断ができます。やりたくないことをやらされたり、言いたくないことを言わされることもありません。すべて自分でコントロールできますので、安心してくださいね。
次に催眠状態について説明しますね。
催眠に入っている時は、催眠に入っているとは理解できないのです。面白いですね。
催眠状態は、人によって違います。
映画を見るように、目の前に場面が展開されるのは、約10パーセントの人です。80パーセントの人は、それぞれのイメージで体験します。ぼんやり見えたり、セピア色に見えたり、五感のうち、得意な感覚を使って感じるかもしれません。おだやかであたたかくて気持ちいいとか、冷たくてピリピリして心地悪いとか。そんな感覚だけでも、何か感じられれば十分に催眠に入っています。残り10パーセントの人は、イメージが浮かびにくいので、何か感じる事は難しいのですが、イメージを練習することで催眠に入りやすくなります。後で、イメージの簡単な練習をしますので、一緒に確認してみましょうね。
催眠は、あくまで自分で入り、自分で出てきます。催眠は自己催眠です。
答えも自分の潜在意識から湧いてきます。他の人から答えを授けられるリーディングとは違います。自分で答えを見つけるのです。
潜在意識の中には、本当のあなたがいて、ベストな答えを感じさせてくれます。ただ、それに気づくだけなのです。
そのために、大切なことが3つあります。
一つ目は、その気になり積極的に催眠状態に入ること。
二つ目は、催眠状態を楽しむこと。
三つ目は、リラックスすること。です。
私が声をかけながら催眠に入っていただきますが、他者催眠も結局は自己催眠なんです。
大切なことなので、もう一度言いますね。
答えはあなたの中に必ずあります。
潜在意識の奥に本当のあなたがいます。
催眠を利用して、本当の自分とつながり、今必要な答えを自分で見つけます。
最終的なゴールは、本当の自分が望んでいる生き方に気づくことです。
私の役割は、答えを教えることではありません。答えを見つけるお手伝いをすることです。
自分の力を信じて、楽しんで催眠を体験してみてくださいね。
催眠中のイメージ作りについて、説明します。
催眠に入るには、まず顕在意識を利用します。イメージ作りのために、過去の記憶、映画、小説、想像など、これらのイメージを作り出すことから始まります。
大切なのは、どんな内容が浮かんできても、それを顕在意識で判断しないようにして言葉にしていくことです。
その内容が常識に合っていようがいまいが、どんどん浮かんできたことを言葉にしてくださいね。話したくないことは話さなくて大丈夫ですよ。
最初に顕在意識を使って出発しても、やがて自然に潜在意識が優位な状態になります。楽しく遊んでいると、いつの間にか我を忘れて没頭していることってありますよね。イメージごっこして楽しんでいるうちに、自然にそのような状態になっていくのです。ですから、「こんなこと浮かんできたけど本当?」とか、ブレーキをかけないでくださいね。自由にイメージの翼を広げて意識という大空を飛び回ってくださいね。邪魔するものは何もありません。出てきたものは、ありのままに受け入れていきましょうね。
もし、イメージの中で、怖い場面が出て来ても、それは今起きていることではありません。そのまま、その場面を味わうこともできるし、遠くに離れることもできます。その時は私がどうしたいのかお聞きして誘導します。私はずっとそばにいますので、どうか安心して催眠の中で起きる出来事を体験してくださいね。何が起きても大丈夫ですからね。
セッションについて、説明します。
前世療法は、問題の原因となる場所まで戻って解決します。そのためには、問題を再体験する必要があります。思い出すことで潜在意識の中に入っているものを見つけ出し、本当の根本を癒やし、いらないエネルギーを解放します。
退行療法は、子ども時代までさかのぼり過去に傷ついた出来事を癒やし、見方や捉え方を変えたりする方法です。それによって過去の出来事から生じた恐れそのものを手放してしまえば、その苦痛を再体験してしまう可能性から自由になれます。
セラピーの手順について、前世療法の例で説明します。
まず、催眠状態へ誘導し、お花畑という安全地帯へ行きます。次に前世へ行き、ご自身や家族の姿を確認します。次に人生で大切な場面を2つ3つ見ていただきます。次に臨終の場面へすすみます。次に中間世という魂が戻る場所へ進みます。そこで前世の自分と対話していただきます。また、高次元の存在や亡くなった方にも会うことができます。ご希望は面談の時に確認させていただいております。次にお花畑へ戻ります。ご希望があれば近未来へ行くことも可能です。最後に、催眠を解いて、すっきりと目覚めます。時間によっては、この手順通りに進まないかもしれませんが、ご了承を得ながら進めますので、よろしくお願いいたします。すべて、必要なことが必要な流れで起きますので、流れに任せてすすめたいと思います。
面談時に、お考えは確認させていただいていますが、生まれ変わりや魂の存在、高次元の存在は、現代科学では証明できていませんが、この催眠療法では、体験していただくことが出来ます。
また、催眠中に、場面で対面する人物や高次元の存在の中に入って、その人からメッセージを受け取ることもできます。これを人格交代または意識交代と言います。私が催眠中にお声掛けしますので、これもぜひ体験してみてくださいね。
催眠中は、体に触れることがあるかもしれません。
催眠中は動いても大丈夫です。催眠が覚めることはありません。
お腹が鳴っても大丈夫です。催眠がうまくいっている証拠です。
トイレに行きたくなったら遠慮なく言ってくださいね。がまんすると顕在意識が働いてしまいます。催眠を浅くしてまた戻るとすぐに同じ深さの催眠に入れますので大丈夫です。
催眠中、話したくないことは言葉にしなくてもいいですよ。あなたが解っていればいいので、その際は頷いて教えていただければ大丈夫です。
セッション内容及び個人情報は、守秘義務により守られますのでご安心ください。
写真撮影 yoko koike
国営昭和記念公園
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